2000年 宮古島の気象
降水量 | 宮古島地方は2月から3月中旬にかけて、気圧の谷と前線の影響で長雨が続きました2月1日から3月16日までの降水量は、城辺で304_、多良間で291_、宮古島(平良)で275_、伊良部で284_。 |
梅雨 | 沖縄地方の梅雨入りは、平年より8日遅く5月19日頃。梅雨入り後、梅雨前線が南海上に停滞したため、降水量は平年比の27%と梅雨期間としてはかなり少ない状態が続いた。沖縄地方の梅雨明けは平年より3日早い6月20日頃。 |
各地の降 水量 |
多良間295_ 平年値232_ 平年比(127%) 伊良部209_ 平年値185_ 平年比(113%) 平良208_ 平年値265_平年比(78%) 城 辺207_ 平年値219_平年比(95%)。 |
台風 | 10月の台風第19号は、少雨傾向が続いていた宮古島地方に多量の雨をもたらしました。台風第19号による各地の降水量は、城辺149_、多良間146_、伊良部128_、平良127・5_。 |
年降水量 | 2000年の平良における年降水量は、2282・5_で平年比の112%でやや多く、1日に1_以上の降水があった日は134日でした。 |
気温 | 年平均気温は全国的に平年を上回り、宮古島でも”23.7℃を記録、平年値(23.1℃)を0・6℃上回っています |
第3位の記録 | 1938年の観測開姶以来、第3位の記録。 1990年代以降、極値順位の更新が著しく、第1位は1998年の24・8℃、第2位は1999年の23・9℃で上位6位までが1990年代以降の記録。 |
月平均気温は10月から12月にかけて高温傾向となり、11月には23・9℃を記録し、平年値(22・1℃)よりプラス1・8℃とかなり高く、観測史上第2位の記録。12月には21・2℃を記録し、平年値(19・0℃)よりプラス2・2℃でかなり高く、11月同様観測史上第2位の記録となっています。高温傾向となった原因は、太平洋高気圧の勢力が依然として強く、北からの寒気の南下を阻止したことがあげられます。 | |
日照時間 | 年間日照時間は1574時間で平年値(1864・8時間)の84%で、かなり少なく、2月の月間日照時間は31・9時間を記録し、平年値(84・5時間)の38%で観測史上第1位の最も少ない記録となった。4月には、72・9時間で平年値(146・9時間)の50%とかなり少なく、観測史上第2位の記録。 |
日照時間が少なかった原因として、2月と4月は気圧の谷の影響と近海に前線が停滞したことがあげられます | |
台風の発生数と接近 数 |
2000年に発生した台風は、23個(平年27個)で平年より少ない発生数。宮古島から300キロ以内に接近した台風は、台風第6号(最接近は7月26日)、台風第12号(最接近は8月29日)、台風第14号(最接近は9月13日)、台風第15弓(最接近は9月9日)、台風第19号(最接近は10月25日)、台風第20号(最接近は11月1日)の6個(平年3・7個)で、平年より多く接近しています。 |
台風の特徴 | 1999年に続き、北寄りの海域で発生する傾向。北の海域では速度の遅い台風が目立ち、特に南西諸島は動きの遅い台風の影響を長時間に渡って受けることが多くみられます。(第6、8、12、14号)など。発生後そのまま北上して来る物が多く、発生後西に進み、転向後北東に進むという一般的なコースを取るものが多くありませんでした。これらは、太平洋高気圧の西への張り出しが弱かったことで説明されます。なお、12月30日に発生した台風23号は、観測史上最も遅い台風の発生となっています |
台風第19号 | 10月22日、沖の鳥島の北海上で発生した台風第19号は、24日までは太平洋高気圧の南の縁を西に進んでいましたが、大陸にある高気圧に進路を阻まれ、25日に宮古島の西海上で進路を北に変えました。25日7時頃には宮古島、25日10時頃には多良間島にかなり接近した後、進路を東に変え、沖縄本島へ向かう進路をとりました。 その後26日早朝には、上空の偏西風に流され勢力を落としながら東へと進路を変え、27日9時には宮古島の北海上で熱帯低気圧になりました。 |