刺咬症防止対策
1・刺胞動物
触手や刺胞球に刺胞(毒の入ったカプセル)をもち、餌となるプランクトンや小魚などを採る。万一刺された場合は、まず海から上がり、刺されている部分を絶対にこすらないこと。ハブクラゲの場合、酢をたっぷりかけてから触手を外し、冷水や氷などでアイシングを行う。そのほかの刺胞動物の場合は酢を使わずに海水で洗い流して触手や刺胞球を除去しアイシングを行う、立方クラゲ以外の刺胞動物の場合、酢をかけることによって
刺胞の発射を促進することがあるので注意が必要である。
ハブクラゲ
ハブクラゲはかさ(頭)の高さが10センチ以上に及ぶ立方型のクラゲ。かさの下部には4本の足があり、それぞれの足から150cm以上の触手がそれぞれ7〜9本伸びている。かさが半透明のため水中で見えにくい。
刺されてはじめて気がつく場合が多い。6月〜9月にかけて発生が確認されている。特に人工ビーチや波の穏やかな海で刺症事故がある。
ハブクラゲ応急処置
@まず、海からあがる
A刺された部分はこすらない
B付着した触手に酢をたっぷりかける
C触手を指でそっと取り除く
D氷や冷水で冷やす
呼吸や心臓がとまった場合は蘇生術を施す
ウンバチイソギンチャク
ウンバチイソギンチャク、その毒はイソギンチャクのなかでも強い。リーフの内側のイノー(礁池)等に分布しており、藻がついた岩と見間違えるため、気づかずに触れることがある。
刺皮動物
ウニの仲間やオニヒトデは体表一面に毒を含むトゲを持っており、刺された場合、折れた棘(トゲ)が体内に残り、症状が長引くことがある。
代表的なものとしてガンガゼ、ラッパウニ、リュウキュウフクロウなどがある。刺された場合は、目に見える棘を取り除いた後、40〜45℃程度(火傷しない程度)のお湯に30分〜1時間程度浸ける。
軟体動物
神経毒を持つため被害にあった場合、重篤な症状を呈するので注意が必要。
被害にあった場合、呼吸を確保しながらただちに医療機関で受診する。
イモガイ類
アンボイナガイ、ニシキミナン、タガヤサンミナシ等のイモガイ類は歯舌歯とよばれる毒モリを持っており、魚や巻き貝など毒を注入し身体を麻痺させて捕られる、刺症は不注意にイモガイをとろうとした時や捕獲後の搬送中に発生している。刺症を防ぐには絶対に触れ
ないこと。
脊椎動物 爬虫類(ウミヘビ)
近海にはマダラウミヘビ、エラブウミヘビなど8種類のウミヘブが生息。
ダイビングや遊泳中、人によってくることはあるが攻撃することはほとんどない。口が小さいため捕まえたり、いたずらして指先など咬まれることがある。強い神経毒を持つため身体が麻痺して動かなくなることがあるため咬まれたら直ちに陸上へあがり、呼吸を確保しながら医療機関へ搬送する。
脊椎動物 魚類
オコゼの仲間は背ビレに毒をもっている。姿が岩や石に似ており、砂に潜っているときもあるため、気づかず踏みつけてしまうことがある。オニダルマオコゼによる被害は特に重篤で全身症状を伴うこともある。ミノカサゴの仲間は背ビレと胸ビレに毒を持つが優雅に水中を泳いでいるため、毒魚としらず捕まえようとして刺されることがある。そのほかゴンズイやアイゴなども背ビレに毒を持つ、刺された場合、トゲを除去したあと、40〜45℃のお湯につける。オニダルマオコゼの場合は激痛を伴うため医療機関を受診する。
しかし、その中で一番怖いのはサメ!!
防御対策
1,海がしけて濁りがある場合泳がない
2,夕方から朝方にかけての薄暗い時には泳 がないこと
3,透明度がある日中に海に入ること
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